地図作成に欠かせないものとして経度や緯度があります。球体(厳密には赤道を最大とする楕円球体)である地球上の絶対的な位置を知る手掛かりとなるからです。赤道の全周は約40.075kmとされています。

という事は赤道付近では経度1秒がおおよそ30.9mという勘定になります。地図投影図法の一つ「正距図法」では赤道付近が最も実際の距離と地図上で表される距離の誤差が少なくなります。

一方で赤道から遠ざかるにつれ球体となる地球のサガとして南北に輪切りにした円の半径が小さくなることで誤差も増していきます。

単純比較のため、ためしにその違いを算出してみると、前述の赤道上での30.9mという1度換算の距離が、緯度35度ではおおよそ25.3m、60度ではほぼ半分のおおよそ15.5mという数値が求められます。