基本的なこととして、主図以外の字形は原則直立体が通例とされています。同じ文字使用要素でも備考などは臨機応変とも言われており、あくまで読みやすく、はっきりしている平滑文字の使用が一般的のようですが、主図以外ではある程度決まってくると予想されます。逆に主図に使用される文字は海外ではあまり共通性が見られません。我が国で作られている地形図では、市区町村名が直立体、水系や山系もそれぞれ明瞭に区別され読み手が同じ地図上では、判断しやすいように区分けされていると言われています。

また、主図上の文字の配置は、対象により異なってはいても、ある程度のルールは決めて読み手に分かりやすいよう工夫するのが良いとも言われています。このことは記号へつける文字も同様です。最終的は、読み手の立場になって、どのようにすれば読みやすく分かりやすくなるかを考えてまとめ上げていけば良い、という点に変わりはありません。